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「闇に輝く光」より Ⅲ

「心は揺れても」

ところで、当初突然家を失い、着替えも貯金通帳も持たず旅に出た私たちは、
気がつくと「ありがたい」が口癖になっていました。
食事のごとに、「食べるものが与えられて、ありがたい」とか、
「着るものが支給され、あれがたく頂きました」とか。
人情の機微に触れて、自然と涙腺がゆるみ、幾度も心が震え、
涙を流しました。
当初、雑魚寝であっても、布団で横になることがありがたく、5日ぶりに
温かいものを口にしては、感激しました。
そして、いつしか気がつきました。
生きるのに必要なものは、そう多くはないということを。
私たちはこれまで多くの人々に助けていただきましたが、
あまりにそのような機会に会うので、もしかしたら私たちは、
被災してたくさんのものを失ったけれど、
もっと多くのものを得たのかもしれないと考えるようになりました。
間違いなく私たちは、神の愛に包まれ、人々のぬくもりに支えられて、
ここまで来ました。
苦しみましたが、数多くの幸せに出会いました。


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(著者佐藤彰師の承諾をいただいて転載)

つづく
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by tmbrs-3 | 2011-09-12 17:12

タンバリンズのVocalから


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